Z1000MK2

Z1000MK2のベースとなるZ1は1976年に4本マフラーのスタイルを捨て2本マフラーとなり、排気量も1リッターに拡大されたのですが販売台数は伸び悩み、1977年には新たにカフェレーサーモデルにあたるZ1-Rが発売されました。Z1-Rの高出力エンジンと直線的なスタイルは、高価格モデルもかかわらず多くの支持を集め、これを受けてカワサキのフラックシップモデルとなるZ1000は1978年のモデルチェンジに際して直線を基調としたスタイルに一新され、名称もZ1000MK2と変更されました。のちに「角Z」と呼ばれる、四角いタンクのデザインをもつカワサキZの誕生なのです。日本国内向けにはZ750FXとして発売され、現在でもZ1000MK2のシャープでエッジの効いた堂々としたフォルムと個性的なスタイリングは多くのライダーを魅了し続けています。
また、Z1000MK2はエンジンと基本フレームを共有する派生車種が多く生まれ、シャフトドライブで駆動するZ1000ST(Z1000-E1、E2)、燃料噴射装置を装着したZ1000 Feul Injection(Z1000-H1)、アメリカンタイプのZ1000LTD(KZ1000-B3、B4)、カフェレーサータイプのZ1R-2(Z1000D2、D3)がこれにあたります。当時のカワサキが様々な試みを試し、節目の年であったことを物語っています。

Z1000MK2

【Z1000MK2の主要諸元】

・製造初年:1978年(1979年モデルから)
・全長×全幅×全高:2180 × 900 × 1180 mm(欧州仕様は2240 × 815 × 1155)
・メインフレーム:鋼管ダブルクレードル
・サスペンション形式:
・フロント:テレスコピック
・リア:スイングアーム
・ブレーキ:前輪ダブルディスクブレーキ/後輪:シングルディスクブレーキ
・乾燥重量:245 kg
・エンジン形式:KZT00AE型(空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒)
・総排気量:1015 cc
・ボア×ストローク:70 × 66 mm
・圧縮比:8.7
・最高出力:93 hp / 8,000 rpm
・最大トルク:9.1 kg-m / 6,500 rpm




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