CB750F
CB750Fは1979年にCB900Fと同時に発売されたホンダのオートバイです。ナナハンといえばCB750Fと言われるほど大ヒットした名車です。CB750Fは1979年から1982年まで生産され、CB900Fは伝説のレーサーであるフレディ・スペンサーがスーパーバイクで活躍したマシンで、今でも現行のCBにスペンサーカラーが採用されるなど、その当時のイメージが強く焼き付いているマシンです。
CB750Fはコムスターホイールやジェラルミン鍛造セパハンなど、革新的機構を採用していましたが、何より伝説のホンダ耐久レーサーRCB譲りのDOHC4バルブヘッドを持ったエンジンは、既存の2バルブ車とは一線を画すもフィーリングをもち、それまでの国産750ccクラスの常識を打ち破るものでした。
発売当初はCB750F/900Fの2本立てでしたが、後には1100F/Rもラインに加わりCB-Fは世界中で大人気となりました。生産期間は、たったの5年間だけでしたが、CB750Fの残した輝きは、誕生から20年以上が経過した現在でも色あせる気配がありません。
【CB750Fの遍歴】
・CB750FZ('79)…CB750FZの販売が始まったのは、ヨーロッパ市場から約半年が経過した'79年6月のことでした。オイルクーラーが装着されていないことを除いて、外見は900とほぼ同じです。
・CB750FA('80)…ハロゲンヘッドランプの採用やリヤブレーキパッドの改善が行なわれたFA。
・CB750FB('81)…FBでは足まわりが大幅に変更されました。35mmフォークのエア加圧化やホイールデザインの変更、前キャリパーの2ピストン化など。エンジンにも手が加わり、最高出力が68→70ps、最大トルクが5.9→6.0kg-m。
・CB750FC('82)…国内最終版となったFCは、兄貴分の900と同様に1100R譲りの足まわりを採用されました。前輪19→18インチ化の影響から、キャスター/トレールは27.2/110mmに変更されています。